設営
3月下旬の暖かめの日、夏井川渓谷キャンプ場でデイキャンプ。
ちょうど桜が咲き始めた頃だったので、上段部分の土手沿いに拠点を設営しました。
使用したタープはムササビウイングTC。
収納した時の大きさと重さ、広げた時のサイズ感、そしてピシッと張った時の見た目が抜群に良いポリコットンのタープです。
今回は後方2カ所を直接地面にペグダウンした低めのスタイル。
画像左奥、生垣沿いに発生している炭捨て場には、昨日から宿泊して入れ違いで撤収を始めたグループが火消しに使ったと思われる天然水のペットボトルが残されています。
他にも東屋のカマドには、数か月以上前の物と見られる破れた網などが捨ててありました。
明らかなゴミであれば可能な限り持ち帰りますが、燃えないゴミでも燃えるゴミでも、できる限り使ったら持ち帰るのがマナーであるでしょう。
ヘリノックスのグランドチェアを組み立てて、その脇にダルトンのフィールドクロスを広げて荷物を出します。
チェアにはテンマクデザインのコットンカバーを掛けてあるので、焚き火の傍に置いておいても座面に穴が開く心配がなく、安心して火を起こせます。
目の前には焚き火台とログキャリー、メッシュテーブルを用意して、昼食を作る用意ができました。
焚き火
今回使用する着火剤は、ファイアーライター。
100円均一のバーベキュー用着火剤を補足して、頭にフリントを付けた極太マッチのような物です。
値段は1箱700円程度しますが、通常の着火剤と比べてこれ1つで完結する事ができ、また燃焼時間も長いのでコスパの良い一品です。
箱の側面に先端の発火剤を擦り付けると、燃え上がります。
ここに適当に薪を組んで、時折火吹き棒で息を送りながら、炎が大きくなるように育てていきます。
お昼ご飯
それでは焚き火を見ながらパスタでも茹でて……、と思ってバーナーを用意しました。
が、肝心要のコッヘルを自宅のテーブルに忘れました。
ついでにスタッキングしたマグカップも忘れましたし、その中に収納したファイアスターターも忘れました。
つまり、今日はガスバーナーを使った調理は不可能という事です。
まあ、こんな日もあるよねぇ、と気を取り直して焚き火で調理できる物を用意します。
大きなマシュマロと、煮込み用ハンバーグです。
はい、煮込み用です。
でも、コッヘルがないので、鉄板で焼く事にします。
まずはマシュマロをピッツに突き刺して……
表面からじんわり焼き上げます。
うっかり火に近付けすぎると、黒焦げになってしまうので注意が必要です。
マシュマロって、結構簡単に燃えるんですねぇ……。
でも、外はカリカリ、中はトロトロでとても甘くなりました。
煮込み用ハンバーグも表面を焼いて、じっくり焼いていきます。
まあ、焦げてバラバラになるんですけどね。
それでも、パリパリしたお焦げが美味しかったです。
食べ終わったら、鉄板の焦げを落としてシーズニング。
オリーブオイルを塗って、焚き火の上で加熱します。
ちゃんとシーズニングしていると、焦げ付いてもサッと金タワシで擦れば簡単に綺麗になります。
シーズニングしている間に、焚き火台の下でマシュマロとチーズを簡易オーブンのように暖めます。
焚き火台の背が低いので、真下に入れてあるとマシュマロはすぐ溶けてしまいます。
距離を調節しながら、表面がわずかにキツネ色に染まるまで放置。
片方はアルミホイルにくっ付いてしまうけれど、もう片方は表面が程よく焼けて良い感じになりました。
このままアルミホイルをカトラリー代わりにして、いただきます。
一方のチーズは、途中でアルミホイルでトンネルを作って加熱します。
さすがに蓋も何もない状態だと、空気を取り入れるスリットから灰が落ちてチーズに掛かってしまいます。
表面が軽く乾燥して、ちょっとした燻製のようになりました。
マシュマロもチーズも、どちらも美味しく頂きました。
撤収
食べ終わってカトラリーを洗い終えたら撤収を始めます。
まずは、焚き火台に残った炭をアッシュキャリーに入れて、タープから離れた位置に移動させます。
撤収中の写真を撮るのを忘れたのですが、まずは焚き火台やチェアを収納して、鉄板や調味料類をケースにまとめて、それぞれを薪バッグに収納していきます。
今回はデイキャンプという事で荷物も少なく、40分以内にはタープを畳み終わる事ができました。
今回使用したキャンプギアをまとめると、このくらいの量になります。
左から、メッシュテーブル、ログキャリー。
中央にアソビトの薪バッグに入って、タープやチェア、カトラリーや調味料類。
右にはポールケースとペグにハンマー、カリブーの保冷バッグの中には今日出たゴミがビニール袋にまとめて入れてあります。
ホームセンターで買った薪は半分ほど使用しましたが、大体3kgくらいは燃やした計算になります。
アッシュキャリーにまとめると、片手で持てる程度まで焼却されている事が分かります。
気軽にデイキャンプするなら、適当なポリエステルのタープに100均のチェアとテーブル。
焚き火台はホームセンターのプライベートブランドやAmazonの安い品。
食材もコッヘルや鉄板の必要ない、焚き火で炙り焼きにできるソーセージや焼き鳥なんかだと、手軽に野遊びできるかと思います。
ペグとロープ付きのタープが4,000円、ポールが2,500円。(両方セットの品ならバンドックの物で5,500円くらい。)
なんなら、ブルーシートでも構いませんし、タープもそこら辺の木に結べばポールは必要ありません。
チェアとテーブルで600円程度。
焚き火台が、形状や素材などにもよりますが3,000~5,000円。
薪や着火剤、ライターで1,000円。
以上でざっと、安い物を選べば13,000円程度になるでしょうか。
ガスバーナーとコッヘルやクッカーがあれば、煮物や飲み物も作れますが、これから4月になる暖かい時期であれば、無くても大丈夫でしょう。
飲み物はペットボトルでも良いですし、必要だと思えば帰りにホームセンターやアウトドアショップで色々と探したり、専門のブログ、Amazonや楽天で調べても良いですし。
ここに食材、ガソリン代や電車賃などを加えたものが、最低限のタープを使用したデイキャンプの予算になると思います。
タープを代用品にしたり、ポールを使わずにギア代を切り詰めたり、直火OKの場所で薪を集めたりして焚き火すればもっと予算を抑えられます。
しかし、どうせならキチンとしたタープの設営をして、焚き火調理をして楽しんでもらいたい。
最後に抜き忘れたペグや忘れ物がないか、ゴミが残っていないか確認したら、帰りましょう。
コメント