【レビュー的な】ユニフレーム/シングルチタンマグ450

ギアレビュー

 ワイルドワンで見かけたので、衝動的に買っちった。

 カップ側面のロゴは印刷ではなく彫り込みのよう。
 お値段は1,980円と2,000円を切っています。
 スノーピークの同容量のシングルマグと比べると、6割くらいの価格。
 Amazonで売られている他メーカーの同容量のチタンマグが2,500円程度するので、恐らく破格の安さ。

 カップの内側には説明書が入っています。

 現在使用しているスノーピークのチタンシングルマグ450と簡単に比べてどんな感じなのか、という記事になります。
 容量はどちらも450mlとなりますので、この記事内では「スノーピークマグ」「ユニフレームマグ」とそれぞれ呼ぶ事とします。

重さ

 スノーピークマグは実測64g。

 ユニフレームマグは実測54g。

 ユニフレームマグの方が約10g軽くなっています。
 10gだと、大さじ2/3程度の水と同等くらいの重さだそうです。
 その分、マグカップ自体は薄くなっており、落とした際の凹みやスタッキング時の変形などが起こりやすそうです。

ハンドル(持ち手)

 スノーピークマグのハンドルは、成人男性の人差し指から薬指までの3本を内側に入れて、小指でハンドル下部を支えて丁度良い感じ。
 この持ち方だと、小指にハンドルが食い込んで少し痛い事があります。
 ハンドルは本体にしっかりと接続されていて、外れたり曲がったりする心配はほぼありません。
 溶接個所は8カ所、接続部分に均等に配置されているので、かなり頑丈ですね。

 ユニフレームマグは、ビールジョッキのように指4本を中に通してしっかりと持つ事ができます。
 ハンドルの面積が広い分、カップや中身の重さが分散して指に掛かる圧力は低め。
 ハンドルと本体の接続部分は、スノーピークマグに比べて1/3程度しかなくて、溶接個所も5カ所。
 カップとハンドルを、それぞれ両手で持って引っ張ると、接続部分の板が浮き上がります。
 ただし、通常の使用で壊れる、という事はないかと思われます。

その他

 スノーピークマグに比べて、ユニフレームマグは高さが約5mm程度高くなっています。
 その代わり、口の広さが1周り程度狭くなっています。
 この程度ならスタッキングの性能差はほぼ感じられないでしょう。

 底部には凹凸加工がされており、マグの強度が確保されています。
 スノーピークに比べて薄い一枚板を加工して作られているので、片手でカップの口を掴んで力を込めると簡単にたわんでしまいます。

 外側には「メイドインジャパン」「チタニウム」の刻印があります。

フチ掛け

 説明書にあったこの使い方を、一般的な丸型クッカーとラージ・スモール両方のメスティンで試してみます。

 ハンドルの持ち手下部、クッカーに引っ掛けられる部分の深さは大体6cm。

 チタントレック900。
 ちょっと窮屈かもしれない。

 チタントレック1400。
 このくらいだったら、クッカーに水を追加できる隙間ができます。

 ラージメスティン。
 メスティンの縁の高さが丸形クッカーに比べて低いので、マグの底が約1cm浮くくらいの隙間ができます。
 ただし、お湯を沸かしながら飲み物を温める、もしくはメスティンとマグでまとめてお湯を沸かしたい時には(そんな場合があるかはともかくとして)重宝しそう。

 スモールメスティン。
 マグの底がメスティンの中に完全に着いていますが、温めている最中にメスティンから発生する気泡でマグがズレる事を予防できる。

 このクッカーの内側にマグを引っ掛けて飲み物を湯煎する方法のメリットは、このマグを直火に掛ける事で発生する危険のある熱による変形を防ぐ事ができます。
 焚き火の温度は600度、ガスバーナーの炎はゴトクの辺りで500度、最も高温の所で1800度。
 ユニフレームマグはその薄さのせいで熱変形がしやすいと思われますから、直火に掛ける事はスノーピークのマグ以上に変形の原因になるかと思われます。
 ついでに、焚き火や炭などのクッカーに煤・汚れの発生する調理法を行っている時、マグをその煤などから守る事ができます。
 その点、お湯は基本的に100度以上になりませんし、クッカーの外側にハンドルが出ているので持ち上げも簡単で安全です。
 次に、バーナーヘッドの大きいガス・ガソリンバーナーや、焚き火調理する際に、マグカップがゴトクから落ちる乃至倒れる事を防止する事ができます。

 現在メインで使っているフュージョントレックに乗せた状態なのですが、かなりギリギリです。
 ちゃんと乗っているように見えますが、実際は3本のゴトクにある滑り止めの爪の2~3本目までしかカップは乗っていません。
 この状態ですと、少し地面が傾斜していたりテーブルが揺れたりすれば、簡単にマグは落ちてしまいます。
 キャンプ中ですと夕方から想像以上に暗くなりますから、バーナーの上にユニフレームマグを乗せる事はかなり難易度の高い作業となるでしょう。

 デメリットとして、マグカップを引っ掛けるクッカーで並行して調理するのは無理です。
 当然ですが、マグはテーブルに置いたりハンドルではなく本体を手で持ったりします。
 そこをコンソメスープやら何やらで濡らしてしまったら、服やチェアなどにその雫が垂れる事になりますし、手もべた付きます。
 ユニフレームマグを温める用のクッカーと、調理用のクッカーを最低でも2個持って行くのは、少し非効率だと思うので、大体の場合、通常のマグとして使うと思います。
 しかし、大容量のお湯の中にマグを入れて置けば、ダブルウォール以上に保温力はありますから、長時間温めたままの状態を維持したい飲み物やスープ類があるのなら、活用できるでしょう。
 同様に、氷水を張ったクッカーや折り畳みコンテナ型のジャグなどに入れて置けば、夏場に飲み物をキンキンに冷やす事ができますし、逆にこのマグに氷を入れてクッカー類側の水を冷やしておく、という使い方も可能だと思います。

 Amazonで検索したけれど、まだそちらでは販売されていないようです。(23/06/27時点)
 なので、店頭で見かけたら手に取ってみて、軽さや薄さを実際に確認して頂きたいところ。
 友人知人に限らず、キャンプで使えるマグカップを探している方には自信を持っておすすめできるマグとなっております。
 もちろん、スノーピークマグの品質も高くて頑丈なのですが、ちょっと変わったハンドルの形や主張し過ぎないロゴなど、差別化されています。

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