【レビュー的な】ZEN Camps/ステンレス製火バサミ兼トング

ギアレビュー

 発売されている事を最近知ったので、買っちった。
 せっかくのなで、色はブラックのハイエンド仕様。
 お値段はAmazonで8,980円

開封

 化粧箱にはシンプルなイラストとロゴ、商品名のみ。

 到着時点で化粧箱は内側から破損していました。
 位置的に、閉じる為のストッパーが突き破ってしまったのでしょう。

 収納ケースはコットン。

 中身を取り出すと、プチプチくんに包まれた本体。

 取り出した時点ではストッパーは掛かっておらず、開いた状態です。
 ハンドル部分はアルマイト加工されたアルミ、火バサミはテフロン加工のステンレス。
 長さ調整用のネジは真鍮製となっています。
 重さは大体370gと、ベルモントのULhibasamiの約5倍以上。

 ここのリング付きストッパーを引き上げる事で……

 閉じた状態で固定されます。

 ネジ止めによる伸縮式。
 最大まで伸ばすと、41.5cm。
 収納状態だと、26cmまで縮まります。

 火バサミを最大まで伸ばすと、側面にロゴが出てきます。

 無段階で調整できるので、使いたい長さで固定できます。
 ただ、この状態で使用するとネジの固定する強度だったり変形だったり、少し不安があったり。
 なので、実際に使用する時は最大まで伸ばした状態で使う事になるでしょう。

他の火バサミとの比較

 現在メインで使用しているULhibasami、その前に使っていたテオゴニアのファイアープレイストングとの比較。

全長重さ素材特徴
ZEN camps
 火バサミ兼トング
収納時・26cm
最大・42.5cm
約370g
(収納袋込みだと約390g)
本体・ステンレス
持ち手・アルミ
ネジ・真鍮
伸縮式でコンパクトに収納できる
開閉ストッパー付きで嵩張らない
使用者がまだ少ないので、ギア被りしにくい
ベルモント
 ULhibasami
約33cm約70g本体・アルミ
バネ部分・ステンレス
超軽量
リフター代わりになる
本体がアルミの為、熱くなりやすい
テオゴニア
 ファイアープレイストング
約40cm約395g本体・スチール
持ち手・木製
持ち手が木製の為、本体の熱さを感じにくい
バネ式ではない為、手の開閉で操作する
類似品が多数で回っている為、フリマアプリなどで購入する際に注意

実際の使用感

 そういう訳で、早速実地で使ってみます。

 薪を掴む事自体はできるけれど、結構滑る。
 薪の太さ自体は直径10cm未満、ホームセンターで1束800~900円程度で売っている物です。
 見た目は歯が細かくて、それが薪に食い込んで持ち上げやすい……、と思ったのですが、今日持ってきた薪と相性が悪いのか上手く掴めませんでした。
 斧や鉈でバトニングして細くなった薪ならまだ簡単に掴めそうですが、分割面には凹凸が少ないので引っ掛かりを捉えられるか不安。
 折り畳み式の薪スタンドに置いてある薪を掴もうとすると、引っ掛かりが無くて掴みにくい。
 先端部分が四角なので、積んである薪の間に差し込み掴んで持ち上げる、という動作が苦手です。
 薪バッグに雑に突っ込んである薪を、そのまま掴んで持ち上げるという動作はなかなか難しそう。
 重さはありますが、ハンドル部分が膨らんでいるので、あまり重量は気になりませんでした。

 横からケトルの持ち手を掴んで持ち上げようとしましたが、あまり上手くいかない。
 恐らく、先端の滑り止め用のギザギザが浅くて、ハンドルが引っかからないのでしょう。

 当然だけれど、真上からケトルの持ち手を掴む事も無理でした。
 もっと太いハンドルであれば横から掴む事はできると思いますが、ベルモントのULhibasamiと同じような間隔でケトルを持ち上げる事はできません。

 焚き火の中に突っ込んで薪を動かしたので少し変色はあるけれど、とくに歪んだりといった異常はなし。
 ネジ部分にも歪みなどはなく、伸縮も問題なく行えました。

 2時間程度の焚き火に使用してみましたが、使い勝手はベルモントのULhibasamiに劣るかな、という印象です。
 ステンレスにテフロン加工のハイエンドモデルを買ってみたのですが、シルバーの通常モデルと形状は変わらないので、サンドブラスト加工の通常モデルであっても使い勝手は変わらないでしょう。
 価格はシルバーの通常モデルが7,480円、このブラックのハイエンドモデルが8,980円なのですが、私にとって価格相応の価値があるかと言えば、残念ながら無いです。
 逆に言うと、非常に軽量で価格もそれなり、薪も掴み易いULhibasamiの使い勝手が良すぎる。
 火吹き棒と色合いがお揃いで、見た目が良いだけにちょっと期待未満の性能かな、という感じ。
 伸縮式でコンパクトになるし、次回以降もバッグに忍ばせていきますが、メインの火バサミはULhibasamiとなる事でしょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました