試験結果と勉強時間
まず、結果ですが、理論と実技ともに60%以上の正答率で合格する事ができましが。

理論は割合から13問中12問正解。
ただし、実技は65%とギリギリでした。
実技は20問中約13問正解、最後の2問の穴埋め式記述問題は2問とも捨てていました。
CBT試験では敬語類への言い換えや箇条書き形式での解答がない関係上、記述式問題は2問となっています。
私の受けたパターンだと、
・取引先の会長が77歳を迎えた際のお祝い状の文面の穴埋め4箇所
・新部署に着任した際の自己紹介分の穴埋め4箇所
の2問でした。
このように記述式問題はある程度簡易的になっている分、実技の択一式問題の難易度が若干高めになっているかと思われます。

勉強時間は、アプリで集計した分は約7時間。
Youtube動画を見たり、隙間時間でテキストを読んだり、アプリに登録し忘れたりした時間を含めれば概ね10時間程度になるかと思われます。
また、文具店などに行った際に封筒に付いている水引の形やお祝いなどの表書きの種類を見たり、季節の挨拶を意識して文書を読んだり、意識して出題範囲を考えるようにしました。
言葉遣いや上司への対応なども含めて、日常的に使用する知識の延長線上にある問題が出ますから、日頃からテキストの内容を思い出して実践するようにすれば、自然と合格点に達するようになるはずです。
あとは、問題集を2周して合格点を安定して取れるようになれば、自分の都合の良い日にCBT試験を設定して受験するだけです。
秘書検定2級の合格率は大体60%という事なので簡単な部類の資格ですが、普段から仕事上、上司や取引先への気遣いを心掛けていないとアッサリ不合格になるような印象です。
というのも、秘書検定で問われるような内容は実社会で仕事をしていれば身につくという意見もありますが、逆に実社会で身につけたマナーが『その会社や狭い業界内でしか通用しないマナー』である可能性もあるからです。
他業種の方と交わる事もありますでしょうし、そういった時に少しでも気持ちの良い対応を行う為の下地になる資格だと思います。
少なくとも、私の現在働いている業界では上下関係や簡単な接客業務こそあれど、本格的な来客対応や外部との接遇についての業務はほぼ存在しないので、そういった業界で働く方であればテキストだけでも読む価値はあると思います。
下手なマナー本を読むよりも役に立つのではないでしょうか。
とはいえ、秘書検定の問題内容はいささか古い部分が多く、時代遅れだったり個々の社風にそぐわない部分が多少なりとも存在します。
なので、どちらかといえば
「テキストに書いてあった通り実務を行えば問題ない」
というよりも、
「テキストに書いてあった内容は参考に、実務は実務で応用していこう」
という方が、より秘書検定の内容を活かせるでしょう。
そういう意味では、孫氏の兵法の使い方に近い資格だと個人的に考えます。
それに、転職や就活する際に、
・秘書検定をなぜ取得したのか
・将来、何かしらの秘書になりたいのか
の他、
・そもそも秘書検定とは何なのか
・どういった内容を勉強するのか
というような話題にもなります。
そういった意味では、単純な「級に見合った社会常識やマナーを持っています」という能力的な証明だけでなく、資格を種にした雑談の話題としての価値もある資格です。
むしろ、今回はその「雑談の種」としての価値に重きを見出したので、受験しました。
とりあえず、これをする権利の一端は手に入れたような気がします。

使用したテキスト
・改訂2版 出る順問題集 秘書検定2級に面白いほど受かる本
まずは内容の掴みを得る為にKindleで購入した本。
隙間時間でパラパラと読み返しながら、節ごと小問を解答していきました。
・スピード合格! 秘書検定2級頻出模擬問題集
この問題集は2周ほど周回しました。
実質メイン教材。
1周約20分程度、合計5回分の模擬試験ですので、2日くらいで1周できます。
記述式の問題もある程度満遍なく収録してあります。
・秘書検定2級 実問題集
私が使用したのは、ブックオフで110円になっていた2019年度版でした。
それでも、法改正などの影響の少ない分野の資格試験ですので、不足はないかと思われます。
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