たまたまホームセンターで「ハイパーキャップガン」と「カネキャップ」を見つけたので、クマ対策用品として使うかどうかはともかくとして、Amazonで購入するよりも安いので買い置きとして仕入れました。
ハイパーキャプガン8発

価格は税込217円。
Amazonだと倍以上するかもしれません。

全体はプラスチック製で、弾倉の一部のみが金属製となっています。
耐久性はあまり高くなさそう。

発火方法はシングルアクション。
撃鉄を起こす手間は必要ないので、火薬式のカネキャップをセットしておけば、すぐに爆発音を起こす事ができます。
カネキャップ

価格は162円。
アマゾンだと火薬なだけあって、かなり割高で販売されています。

弾倉は96発分。

湿気を防ぐ為に、保管するときはチャック付き収納袋などに入れておくと良いでしょう。
実際にクマ対策として有効なのか?
この玩具の原理としては、簡易的な爆竹になります。
ただし、これはあくまで玩具であり、クマ撃退用の専用品ではありません。
また、環境省はクマに遭遇した際、大声や音で刺激することを避けるよう案内しています。
そこで今回は実際の商品レビュー記事を参考にしながら、オートキャンパーの視点から
「どのように使うのか」
「持ち歩きやすいのか」
「どこに注意すべきなのか」
をそれぞれに分けて考えてみます。
クマ対策では「撃退」より「遭遇しないための音」として考える
火薬式玩具をクマ対策として使用しているレビューを見ると、目的として多いのがクマを見つけて追い払うことではなく、人間の存在を事前に知らせる事を重視しています。
実際にハイパーキャップガンを「クマ避け用品」として購入した方のレビューでは、小型で作業服に入るサイズであることや、ロケット花火・爆竹と比較して山火事の危険性を考慮したことが購入理由として挙げられています。
また、ハイパーキャップガンについては、害獣対策として使用したところ逃げていったという購入者レビューもある一方、カラスにはあまり効果がなかったというレビューもあり、残念ながら野生動物に対する効果は一定ではありません。
ここで重要なのが、環境省の考え方で「クマとの突然の遭遇を避けるために、鈴・ラジオ・手を叩く・声を出すなどによって人間の存在をクマに知らせる事」を推奨しています。
特に見通しの悪い場所や沢沿い、悪天候時には注意が必要とされており、そんな場所では人間の存在を先制して知らせる事が大事だと言われています。
つまり、火薬式玩具を使うなら「クマがいるかもしれない場所に入る前に、人間がいることを知らせるための補助的な音源」という用法がメインとなります。
例えばオートキャンプなら、
・キャンプ場から林道を散策する時
・沢沿いを歩く時
・藪や見通しの悪い場所に入る時
・ソロキャンプで周囲に人が少ない場所を歩く時
などが想定されます。
反対に、目の前にクマが現れたから火薬銃を鳴らして威嚇するという使い方は避けなければなりません。
環境省も、クマに遭遇した場合は大声を出したり物を投げたりせず、落ち着いてゆっくり後退するよう案内しています。
「大きな音=必ずクマが逃げる」という単純な話ではないという事です。
オートキャンパー目線では「小さくて持ち歩ける」のが最大のメリット
火薬式玩具をオートキャンプ用品として考えた場合、意外と良ポイントとなるのが携帯性です。
今回購入した8連発タイプは、一般的なキャンプ用品と比べればかなり小さく、軽い物となります。
これは徒歩キャンプや登山だけでなく、車をベースにするオートキャンプとも相性が良く、例えば車のダッシュボードや大型収納ボックスに常備するのではなく、車からキャンプサイトという移動に合わせて、小さなポーチに入れて持ち出せます。
特にキャンプでは、電池切れがないというのも地味ながら大きなメリットになります。
電子ホイッスルやライトなどは電池が必要になるが、火薬式玩具はその心配がありません。
一方で、火薬を使う為に「ただの笛」ほど気軽に使用できる物でもありません。
火薬は濡らさないように保管し、直射日光や高温になる場所を避ける必要がありますし、製品によっては発射時に火花が出るというレビューもあります。
その為、小さいから雑にバッグへ入れておくという扱いは避けた方が良いでしょう。
オートキャンプなら、専用の小型ケースや防水ポーチにまとめておき、
「本体+未使用のカネキャップ」
を一緒に管理しておくと扱いやすくなると思います。
ただし、車内が高温になる夏場は特に、火薬を車内へ放置するような管理は避けるべきで、曲がりなりにも黒色火薬を使用した商品なので、高温状態では大変危険です。
そして、キャンプ場では音そのものが問題になる場合があります。
山奥なら便利でも、隣のサイトに人がいる場所で突然火薬による炸裂音と鳴らせば、クマより先に隣のキャンパーを驚かせる可能性の方が遥かに高いでしょう。
あらかじめ声を掛けておかないと、悪質な迷惑系キャンパーと同列に見られてしまいます。
これはオートキャンパーなら、周囲に対して配慮するべきであり、かなり重要なポイントになります。
火薬式玩具は「クマ対策装備の一つ」として考える
ここまで見ると、火薬式玩具は意外と便利そうに見えます。
小型で、軽く、電池も必要なく、かなり大きな音を出せる。
ただし、当然ながらこれ一つでクマ対策が完了する訳ではありません。
むしろオートキャンプでは、徒歩や自転車とは比較にならない荷物の運びやすさを活かして、複数の対策を組み合わせるほうが現実的です。
まずは、食料や生ごみを屋外に放置しないように、密閉できる容器やゴミ箱を用意したり、ゴミ類は車の中に収納する。
人のいるサイトから離れた際には、見通しの悪い場所でクマ鈴を鳴らしたり、ラジオを流したり、ハイパーキャップガンを撃ったりして人間の存在を周りにアピールする。
そして、念の為にクマ撃退スプレーを携帯したり、テント内に用意したりしておく。
環境省も、キャンプでは食料・ゴミを放置せず、できるだけ密閉して保管することを推奨しています。
つまり、クマ対策は「音を出すこと」だけではなく、そもそもクマをキャンプサイトへ近づけない事が重要な部分になります。
そして、遭遇してしまった場合のためには、火薬式玩具よりもクマ撃退スプレーの方が明確に防御用の装備として位置付けられています。
オートキャンプなら「小さな予備装備」として携行する意味はある
今回紹介したハイパーキャップガンやカネキャップは、あくまで玩具なので、「クマ撃退グッズ」として過信するべきではありません。
ただ、オートキャンプという視点から見ると、
・小型
・軽量
・電池不要
・持ち運びやすい
・大きな音を出せる
・車に積んでおきやすい
というメリットがあります。
その為「クマを撃退するための道具」ではなく「クマとの突然の遭遇を避けるための補助的な音源」として考えるなら、一定の意味があると考えられます。
一方で、近距離でクマに遭遇した際に大きな音を鳴らして刺激することは避けるべきであり、火薬を使用するため、火災や取り扱いにも注意が必要となります。
オートキャンパーとしては、クマ鈴などを基本装備にし、火薬式玩具は必要な場面だけ使える予備装備として携帯するくらいが、使い勝手と安全性のバランスが取りやすいのではないでしょうか。
何より、クマ対策の基本は「クマを追い払う事」ではなく、そもそもとして「クマに遭遇しない事」が肝要となります。
その為の食料管理、周囲への注意、音による存在のアピールを組み合わせる事が基本となり、今回購入したハイパーキャップガンの他、クマ鈴、ラジオ、爆竹、忌避剤を組み合わせる運用がその手段となります。
最終手段として、効果ではありますがクマ撃退スプレーの用意。
自分だけでなく、知識を持たずに野営する他のキャンパーにクマが誘き寄せられる可能性もありますから「自分はちゃんとしているから大丈夫」という考え方は、ちょっと危険かもしれません。
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