手巻きタバコは、市販の紙巻きタバコより安い。
という記事をよく見るので、実際に使用しているシャグと器具で、1本当たりどの程度の値段になるのか検証してみました。

巻いてみたシャグは、チョイスのカフェ。

巻き紙はシャグに付属していた物。

使用したフィルターは、直径8mmで長さが15mm。

使用したローラーは、巻正という会社さんの「黒鉄」というローリングボックス。

中の巻き布は、同じく巻正社製の布の物に交換してあります。
ただし、このローリングボックスは7mmフィルター対応という事で、今回使用している8mmフィルターは対応外です。
1本当たりの価格
それでは、1本当たりの価格がどの程度なのか、計算していきます。
価格類は全て税込で計算します。
まず、チョイス・カフェが30グラムで830円。
巻き紙は付属品なので、シャグの値段に含まれますので、実質0円。
フィルターは一個当たり約4円。
ローリングボックスは11年前に購入して、本体と巻き布を合わせて約2,900円ですが、使ったり使っていなかったりしていますので今回は計算に含めません。
上記の内容で、実際に作成できたタバコの本数が、29.5本。
0.5本分の余りは他のシャグとミックスして巻きました。
830÷29.5+4=約32円
となります。
メビウスやキャメルといった安めの市販タバコですと、平均して25円程度らしいので、今回手巻きした物の方が値段の面では割高という事になります。
それでは、1本当たりに使用したシャグの量ですが、8mm×15mmのフィルターを使用すると、1グラム程度のシャグを使用してしまいます。

巻き紙の長さが70mmなので、シャグは直径8mm(7mm用ローラーを使用しているので、実際はもう少し直径は小さい)×長さ65mmの体積で1グラム使用しています。
円筒形の体積としては、半径×半径×長さ×3.14で求められるので、
4×4×65×3.14=3,265.6m㎥
となります。
これを長さはそのままに、7mmフィルターに変更すると、
3.5×3.5×65×3.14=2500.225m㎥
となり、約77%ほどの体積となります。
なので、単純な体積の比較から、8mmから7mmのフィルターに変えると約39本の手巻きタバコを作成する事ができます。
そうすると、1本当たりの価格は、
830÷39=約21.3
フィルターの価格4円を足して、約25円
安めの市販タバコとほぼ同価格帯まで値段を下げる事ができます。
喫煙時間からの比較
次に、1本当たりの喫煙時間を、市販タバコと手巻きタバコで比較していきます。
市販タバコの平均喫煙時間が4分間。
今回作成して実際に私が喫煙してみた手巻きタバコの喫煙時間が、10〜15分。
市販タバコと手巻きタバコの喫煙時間では、2〜3倍の差があります。
もちろん、巻き方や吸い方によっても喫煙時間の差は変化しますが、今回はこれを実際のサンプルとしておきます。
市販タバコ(価格の項で使用した、平均25円の物)
25÷4=6.25(1分当たり)
今回の手巻きタバコ
32÷10=3.2(1分当たり)
もしくは、
32÷15=約2.1(1分当たり)
となり、手巻きタバコは市販タバコに比べて、喫煙時間においては平均して倍以上のコスパがあります。
7mmフィルターに変更して、喫煙時間の平均が77%減ったとしても、
25÷7=約3.5
25÷11.5=約2.2
となり、更に作成できる本数も増えているので、よりコスパは良くなると考えられます。
結果として
1.手巻きタバコを作成する際のシャグの量やフィルターの価格によっては、1本当たりだと市販品より手巻きタバコの方が高くなる事がある
2.喫煙時間は市販タバコよりも、手巻きタバコの方が倍以上長い
という事を加味して、市販タバコよりも手巻きタバコの方がコスパは優れている、と思います。
ただし、手巻きタバコにはローリングマシンや加湿用のヒュミドール、手巻きする時間など単純に計算できない部分もあります。
そういった初期投資や手間暇を掛けても安く済ませたいという人や、市販品よりも味わい深いタバコを作りたいという人には、ぜひ手巻きタバコをお勧めします。
手巻きタバコは市販品に比べて、甘味や旨み、香りが高い物が多く、また、巻き紙に燃焼剤が含まれていないのでタールの量や雑味も低くなっています。
パイプタバコよりも手軽ですし、キセルやカピートに比べて吸い易いタバコなので、すんなり移行できる人も多いと思います。
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